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『ザ・ビートルズ:Get Back』はファン必見?作品の概要や見どころレビュー

「ザ・ビートルズ:Get Back」は、ディズニープラス独占配信の3部作です。本記事では「ザ・ビートルズ:GET BACK」を視聴した個人の感想を交えながら、作品の概要や魅力、見どころなどについて紹介していきます。

 

当時の彼らの様子がリアルに伝わる本作。ビートルズファンはもちろん、音楽が好きな方や60年代ファッションが好きな方にもおすすめの作品です。

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メモ

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ザ・ビートルズ:Get Back製作背景について

「ザ・ビートルズ:GET BACK」は、ディズニープラスで配信されている、総時間8時間に及ぶ、3部編成のドキュメンタリー作品です。

監督は「ロード・オブ・ザ・リング」や「ホビット」などを手掛けた、ニュージーランドを代表するピーター・ジャクソン監督
テレビ特番としてのドキュメンタリー制作として特別に撮影許可を得て撮影されたものの、結果的に放送されることのなかった当時の映像と未発表音源をもとに、3年間かけて復元と編集を行い制作したものです。

当初は「ゲット・バック・セッション」の未公開映像と音声を素材としたドキュメンタリー映画として制作される予定だった本作。
その後ディズニーが配給権を獲得したことやコロナ禍によって、公開予定が1年後ろ倒しとなったことで状況が大きく変化。
1つの映画作品として公開されるはずだった作品が、劇場での公開から定額制動画配信サービスDisney+による、全3部・合計6時間に及ぶ動画配信へ変更されたのです。

 

ザ・ビートルズ:Get Backってどんな作品?

 

本作はアルバムの制作のために集まるスタジオでの彼等の様子を、1日ごとに伝える斬新な構成となっているのが特徴です。ライブやコンサートを行わなくなっていた彼らが「次回作はライブ盤で」と決め、その撮影の様子をテレビ特番として放送することを決めました。

最終的にテレビ特番ではなく伝説の「ルーフトップ・コンサート」がその役割を担うこととなるのですが、そのリハーサルも含めた日々の様子がそのまま「ザ・ビートルズ:GET BACK」の作品となっているのです。

撮影は1969年1月2日~1969年1月31日までの22日間。カレンダーにバツ印をつけながら、1日・1日の様子を伝えていく内容となっています。

Part1:第1日~7日目

Part2:第8日~16日目

Part3:第17日~22日目

 

とにかくありのまま、淡々とした中にも緊張感のある雰囲気からスタート

解散も噂される中、彼らは新たなアルバム制作やショーのために、日々スタジオへ集まります。本作はそんな日々の様子を、淡々とつないでいった作品。おそらく本作品の視聴開始直後はそんな印象を受けるでしょう。

特殊な脚色もなければ偏った編集もなし。感情をあおるようなナレーションすらありません。とにかく当時の彼らのありのままの姿が、空気感も含めてそのまま再現された作品です。

予告編では子どものようにはしゃぎながら作曲をしたり、ゲリラライブの企画について楽しそうに意見しあったりする様子が見られます。しかし作品を見はじめると「あれ?これって本当にあの予告編の作品?」と思うシーンが続出します。

それもそのはず。当時ザ・ビートルズは、メンバー同士の関係やアップル・コア社、今後の活動の行く末など多くの問題を抱えていた時期にあります。また当時は個別の録音が可能なマルチトラックの導入もあり、当時全員が集まる形でのライブ演奏や、レコ―ディングが行われることは少なくなっていたことも背景にあるのです。

プレッシャーと緊張、様々な不満の積み重ねもあり、10日目にはジョージ・ハリスンがセッションを放棄するといった事態に。話し合いを行い、いくつかの条件のもとハリスンは復帰となり、最終的にあの伝説のルーフトップ・コンサートへとつながっていくのです。

もちろん日を追うごとに彼らの雰囲気は、いい意味で変化してきます。本作を通じ、少しずつ変化してくる彼らの空気感を味わうのも、楽しみ方の一つといえるかもしれません。3話構成になっているように、1日1日の中身が非常に濃い作品です。ビートルズやメンバーのことを知れば知るほど、より面白みが増してくる作品だと感じました。

 

2週間で新曲14曲を作り上げる様子も必見

しかしこうした背景だけでなく、彼らにはアルバム制作に伴い新曲を14曲作成しなくてはならないという大きな課題もありました。もちろんそれらの曲はすべて、予定されている生ライブで演奏し、収録する予定の曲です。

スタジオ録音とは違い、観客を招いての演奏を予定していたため、焦りや葛藤、それぞれの音楽へのこだわりやお互いの意見がぶつかり合うさまなども、隠さずそのまま収録されています。それぞれ個性豊かなメンバーの様子など、細かな表情まで逃さず撮影されており、とてつもなく貴重な映像作品だと感じられるのです。

彼らを代表するような数々の名曲が、ワンフレーズずつ生み出されていく様子などは、ビートルズファンはもちろん、音楽経験を持つ人にとっても感動を得るシーンとなるでしょう。

※『ゲット・バック・セッション』で収録されたアルバム(仮称"Get Back")は、最終的には未発表・未発売となっています。

 

彼らの家族、仲間たちとの関係性も多く登場

本作ではビートルズのメンバーだけでなく、彼らの妻や子、関係した多くのスタッフたちの姿も一緒に収められています。ジョン・レノンの妻として知られるオノ・ヨーコや、ポール・マッカートニーの妻リンダもちょくちょくスタジオに顔を出します。
3話ではポールの愛娘、ヘザーも交えて楽しげにセッションを行う様子や、ポールの妻リンダとジョージの妻パティがセッションの合間に何やら話し込んでいる風景なども。
ルーフトップ・コンサートではリンゴの妻、モーリン・コックの姿も見られます。(奥様達、みんなキュート!)

また撮影映像では関係スタッフたちも多く登場します。音響を用意するスタッフやスケジュール調整を行うスタッフ、もちろんメンバーを個々に支えるスタッフたちも。

ビートルズのメンバーにフォーカスするだけでなく、全体を俯瞰して撮影しているシーンもたくさんあるため、いかに多くの人たちが「ザ・ビートルズ」を支え、作り上げているかも垣間見ることができるのです。

当時のファッションも楽しめる

ファッション好きなかたにとっては、ファッションなどを楽しむ機会にもなります。初期のビートルズといえば、特徴的な髪形が印象強いモッズスタイルの印象ですが、本作品が撮影された1969年では、その面影もなくどこかヒッピー感のあるスタイルに。

襟の詰まったトップスに、タイトながらも裾が広がったようなデザインのパンツなど。日本でも当時は似たようなファッションが流行していましたが、1970年代の流行ファッションの雰囲気も感じさせられるスタイルです。個人的にはオノ・ヨーコのファッションスタイルがドツボでした。

ファッション好きなかたにとっては、映像の中に登場するベース・ギターストラップのデザインや、マグカップひとつでさえも楽しめるはず。作品の後半では、ルーフトップ・コンサートの演奏に足を止める多くの人々の姿も。若い子はもちろん、ビジネスワーカーたちのファッションも、スタイリッシュでとにかくおしゃれなのでぜひチェックしてみてくださいね。

 

やはり見どころはルーフトップ・コンサート

 

※上記は映画『ザ・ビートルズ Get Back: ルーフトップ・コンサート』の特別映像

本作の見どころといえばやはり、伝説の「ルーフトップ・コンサート」のシーンでしょう。コンサートといってもアルバム制作のために行われたレコーディング・セッションの一部のため、観客もいなければ一般に告知もされていなかったこの演奏。

「ルーフトップ」と名がつく通り、アップル・コア本社の屋上で行われたため、近隣の路上ではビートルズの音楽を聴こうと多くの人が立ち止まり、隣接するビルの屋上にも続々と人々が集まりました。本作ではこの「ルーフトップ・コンサート」の様子が、近隣の人々や警察などの様子も交えながら全編ノーカットで収められています。

なぜこのコンサートが伝説だといわれるのか。その理由のひとつは、当時彼らはコンサートを行わずスタジオレコーディングのみで活動していたこと。そしてもうひとつはこの演奏が、彼らが多くの人の前で行った最後のライブとなったことです。

本作品を監督したピーター・ジャクソンは、このルーフトップ・コンサートをネガティブな印象でとらえていたそうですが、実際の映像を目にし「今では、現存するビートルズの映像の中で最も楽しいものだと思っている」と後に語っています。

当日演奏されたセットリストは以下の通りです。

1曲目:Get Back(音源調整のためのリハーサル)
2曲目:Get Back(Take 2)
3曲目:Don’t Let Me Down (Take 1)

4 曲目: I’ve Got A Feeling (Take 1)

5曲目: One After 909

6曲目: Dig A Pony

7曲目: God Save The Queen (Jam)

8曲目: I’ve Got A Feeling (Take 2)

9曲目 Don’t Let Me Down (Take 2)

10曲目 Get Back (Take 3)

 

まとめ

「ザ・ビートルズ:GET BACK」の概要や、視聴した感想について解説しました。

個人的な話になりますが、ビートルズがグループとしての活動を停止したのは1790年のこと。私が生まれる少し前の話のことなので、当然当時の彼らの様子は直接見る機会はありませんでした。しかも彼らがビートルズとして活動していた期間は、たったの10年です。

しかし、活動停止から50年以上経た現在でも、多くのファンに愛されているバンドであり、今も多くの曲を耳にする機会も少なくはありません。

私自身、高校生バンドを組んでいた時には、「A Hard Day's Night」が選曲に加わるほど身近なバンドでもありました。決して熱烈なファンではありませんが、彼らの曲はとても好きですし、多くの曲を知っています。

この作品のタイトルにある「GET BACK」は、「原点回帰」という意味の言葉です。当時のこのアルバムが発売されることはなく、1年後に解散することとなってしまいますが、このセッションには彼らの様々な思いや願いが込められていたようにも感じられます。

ビートルズファンのかたにとっては、当時のより詳しい様子や彼らの気持ちが伝わる作品となるはずです。またビートルズをよく知らないというかたも、機会があればぜひ見てほしいなと思います。

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メモ

現在のディズニープラスの月額料金は990円(税込)です。

 

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